amataro's note


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Category: 日記   Tags: ---

hakone

6月21日 朝5:10 曇り 
 
前日の雨を路面に色濃く残して日が明けてゆく。 湿度の高い空気が箱根方面の霧を予想させるが雲が流れているのが救いだ。
 
朝の薄明かりの中静かに佇むM3のプレスラインは曇り空の光の加減でいっそうその隆起したデザインを浮き出させる。 前のモデルで見分けがつき難かったボディはE46になってデザイン面での差別化に成功したようだ。
 
クラッチを切りイグニッションを回してM54エンジンに火を入れる。 一度のクランキングで目覚めたエンジンは時間をかけてアイドリング回転を戻し落ち着く。 ギアを一速にエンゲージしクラッチを静かにリリースする。 車はその動力を路面に伝えていく。
 
この時間の東名は普段より少ない数の車が同じようなスピードで進んでいる。 厚木から小田原厚木道路に乗り換え終点の小田原まで平坦な道が続く。 サンルーフを空け外の空気を車内に呼び込み都内とは明らかに違う風を感じる。
 
白の987BOXTERがオープンで右を抜けて行った。 ひたと路面をつかみしなやかな足でアンジュレーションの変化をこなしていく姿勢の安定度はPorcheならではだ。
 
終点小田原で小田原厚木道路を後にし箱根ターンパイク入り口までの一般道でドライビング・グローブをはめてテンションを上げてゆく。 ターンパイク入り口で料金を払い長い上りで確認するように徐々に回転数を上げてゆく。 
箱根特有の霧はなくすっきりとした視界ではあるものの、昨日の雨がまだ路面をウェット状態に保っている。 
 
箱根ターンパイクは高速コーナーと広い範囲のアップダウンを伴う比較的広い道路だ。 大観山パーキングまではアップヒルで排気量が少ないと厳しい。 E30 M3ではしばし途中でシフトダウンしつつパワーバンドをキープした記憶が蘇る。 Z4は3.0Lの排気量をもって難なく加速したがMはやはり別格だ。 
 
2速で床までアクセルを踏み込みバイエルンで封じ込まれたエンジンのパワーを開放してやる。 7000rpmまでは感覚としては一瞬だ。 3速、4速と加速をつないでゆく。 ゆがんだ景色が新緑の緑をひきずって後ろに消えてゆく。 4000rpmを超えてから高周波のパルスを伴ったセンターパイプからのバイブレーションとエンジン、エギゾーストノートをバックにレブメーターの針は一気にアンバーゾーンに飛び込む。 
 
コーナー手前でブレーキに十分な踏力を与え車の加重を前に集める。 BMWのアクセルはフロアから生えるオルガン式のアクセルペダルでブレーキのペダル面より奥に位置するため、通常のヒールアンドトゥではうまくアクセルを煽ることができない。 右足親指でブレーキをコントロールしつつ、小指から足の裏外側でアクセルを煽る。
4速から3速へギアを落とし、しっとりとハンドルを切ってゆく。 ロールを伴いながらフロントがコーナー出口を向いてゆく。 パーシャルに保ったアクセルに鞭をくれるとエンジンは躾けられた馬のように従順にドライバーの意図に反応し加速し始める。
 
車の挙動に神経を研ぎ澄まし、一瞬一瞬の判断と正確な操作に集中する。 それ以外何も考えられない。
 
大観山パーキングで上がった油温を下げつつインターバルをとる。 鉄が急速に冷えるときの”キンッキンッ”という音がエキゾーストパイプから聞こえてくる以外は何も聞こえない。 
 
現実の静けさと先ほどまでの非現実が交差する。 現実から逃避したこんな平日があってもいい。
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